【2025年最新】SSL/TLS証明書の有効期限短縮にどう備える?ACME導入のすすめ
インターネット上の通信を安全に保つために欠かせない「SSL/TLSサーバー証明書」。
Webサイトの正当性を証明し、通信内容を暗号化することで、利用者の安全を守っています。
しかし今、この証明書の有効期限がこれまで以上に短くなることをご存じでしょうか?
この記事では、証明書の有効期限短縮の最新動向と、その対策として注目されているACME(エーシーエムイー)による自動更新について、わかりやすく解説します。
証明書の有効期間は段階的に短縮へ
SSL/TLS証明書の有効期間は、これまでも段階的に短縮されてきました。
2020年以降、CA/Browser Forum(CABF)の国際ルール改定により、証明書の最長有効期間は13か月(398日)に制限されています。
さらに2025年4月には、CABFにて「最終的に47日まで短縮する」方針が正式に可決されました。この短縮は段階的に進められる予定で、以下のスケジュールが想定されています。

※ DCV(Domain Control Validation)とは、ドメイン認証を指します。 これまで、ドメイン認証の結果は 13 か月間有効なものとして利用できておりましたが、今回の提案には、DCV 審査結果の再利用期間短縮も含まれております。
有効期限短縮による課題とは?
証明書の期限が短くなるということは、更新頻度が増えるということ。
それに伴い、運用面では以下のような課題が生じます。
- 証明書の更新漏れによるWebサイト停止リスク
- 複数サーバー・複数ドメインを扱う企業での作業負担の増大
- 担当者の交代・引き継ぎによる更新忘れ
- 更新作業のヒューマンエラーによる障害発生
証明書の期限切れは、Webサイトを一時的に停止させるだけでなく、ユーザーからの信頼を損なう大きなリスクにもつながります。
実際、国内外の多くの企業で、証明書の更新漏れが原因とみられる障害が報告されており、
こうした背景からも、証明書の更新管理を人の手に頼る運用は限界を迎えつつあります。
解決策:「ACME」による証明書管理の自動化
こうした課題を解決する技術が、ACME(Automated Certificate Management Environment)です。
ACMEは、IETF(インターネット技術標準化機構)によって定義された国際標準プロトコル(RFC8555)で、認証局(CA)とサーバーが自動的に通信し、証明書の発行・更新・失効を自動化します。
日本国内では、このACMEに対応したソリューションとして、 サイバートラスト株式会社が提供す「SureHandsOn ACME」 が注目を集めています。
「SureHandsOn ACME」は、サイバートラストの認証局サービスと連携し、 サーバー証明書の発行・更新・インストールを自動化できる純国産のACME対応サービスです。
SureHandsOn ACME のご利用イメージ
ACMEの仕組みは、以下のようにWebサーバーと認証局(CA)が自動でやり取りを行うイメージです。

ACMEクライアントがサーバー上で定期的に証明書の有効期限を確認し、必要に応じてサイバートラストの認証局から新しい証明書を自動取得・反映します。これにより、担当者が更新作業を行わなくても、安全な通信が継続できます。
ACME導入のメリット
証明書更新を手作業で管理している場合、更新忘れや設定ミスによる事故が起こりやすい傾向にあります。
ACMEを導入すると、証明書の発行から更新までを自動化でき、運用負担とリスクのどちらも大きく抑えられます。

手動管理では更新作業が担当者に依存しがちで、環境が増えるほど作業負担やヒューマンエラーのリスクも高まっていきます。
これに対してACMEを利用した自動更新では、複数サーバーや複数ドメインをまとめて扱えるため、常に最新の証明書状態を保ちやすくなります。
担当者が変わる際の引き継ぎもスムーズになり、組織全体としてより安定した運用体制を作りやすくなる点も大きなメリットです。
まとめ
✅ SSL/TLS証明書の有効期間は今後最短47日まで短縮予定
✅ 更新忘れや作業負担が増える中、ACMEによる自動更新が有効な対策
✅ サイバートラスト社の「SureHandsOn ACME」なら、信頼性の高い運用を実現可能
証明書の更新を自動化し、安心してWebサービスを運用し続けるために、今のうちに自社の証明書管理体制を見直してみてはいかがでしょうか。
電子証明書サービスの詳細はこちら:iTrust SSL/TLSサーバー証明書/製品・サービス一覧|日本RA株式会社
参考情報・出典:サイバートラストSSL/TLSサーバー証明書BLOG 2025 年 06 月 03 日 https://www.cybertrust.co.jp/blog/ssl/validity-period-shortening.html
